テニス選手SNS誹謗中傷 実態とWTAが公表した脅迫データ

たしか、イギリスのテニス選手ケイティ・ボールターさんがネット上で心ない言葉を受けていることについて話していた時期があった。彼女はそれに対し、かなりオープンに自分の経験をメディアに語っていた気がする。年齢も三十歳に近いくらいだったはずだし、スポーツ界でもよく名前を聞く存在だ。

SNSで送られてきたメッセージの中には、「家族全員のためにろうそくと棺桶でも買っておけ」みたいな表現や、「もしおばあちゃんがまだ生きているなら、明日までには墓場行きだ」なんて物騒なフレーズもあったそう。さらっと「地獄へ行け」とか、「君のせいで損したから」などという、金銭絡みっぽい恨み節も混じっていたとか…。「ガンになればいいのに」とかいう投げやりな内容も含まれていたようだ。

正直、どんな人がそんな言葉を投げるのかは本人にも想像つかないらしくて、「自分だったらそこまで誰かを傷つけることは絶対しないと思う」とケイティさん自身話していた。こうした話題になると、フィアンセであるアレックス・デミノー選手（オーストラリア出身）がさりげなく支えになっている場面もちらほら見られる。

ただ、本当にどれだけ多くのプロ選手が似た体験をしているのか…正確なところはわからないけれど、おそらくテニス界だけじゃなく様々な競技で珍しい話ではないようだ。ほんの一部だけ切り取れば大ごとにも見えるが、多くの場合、目立つ選手ほどその矢面に立つことも増えてしまうものなのかもしれない。今後どう変わっていくんだろうね。

なんというか……こんなことを人に言うなんて、あんまりだと思うし、本当に嫌な感じが残る。みんな自分のことを守れると思っていても、実は案外そうでもない、っていうか。例えば、その人が現場にいるのかどうかとか、近くに潜んでいる可能性もゼロじゃないし、自宅を把握してるとか……確信が持てない時もある。 それから、デミノール選手についても何やら心無い言葉が届いたみたいで――ぼんやりとした記憶だけど、「アレックス、恥ずかしいよ！」みたいな短いメッセージが送られてきたこともあった、と彼女は話していたような気がする。それぞれ事情はいろいろだけど、この辺りの話になると結局どこまで本気なのか見極めづらいし、不安になる瞬間も出てくる。

「彼には公衆への敬意がまるで感じられないって伝えてくれよ！……あんな展開で、ほぼ勝ち確だったのに逆転されて負ける？いや、何とも言えないな。何となくだけど情けないという声もちらほら聞こえる気がする。

そういえばデミノーとボールターはシドニーで一緒にいる姿を、たぶん七十人以上のファンにも見かけられていたとか。ユナイテッドカップの前だったかな。写真を撮った人もいたみたいだけど、正確な数は分からない。

でね、「彼女がこういう問題について行動したこと自体、大きな意味あると思う」とデミノーは話していた。全部の選手に関係する話題だと、自分じゃなくても考えさせられる部分あるし。「アスリートなら誰でも一度は経験すると言っても過言じゃない」みたいなニュアンスで語ってた記憶がある。

今後、この現状について何かしら対応策みたいなのが出てきたら、それなりに助かる人も増えるかもしれない——まあ、まだ具体的な解決方法までは見えていないっぽいけど。

いつからだったか、もう何年も前から続いているような気がする。これに対して色んな人が声を上げてきたけど、何か大きく変わった感じはあまりしない。ローディングボウルター（名前の呼び方も時々違う気が…）によると、どうやら賭け事で損した人たちが原因になっていることが多いみたいだと話していた。デミノールもクイーンズで思いがけず負けた後、そんな考えに同意していたっぽい。

「試合に負けた時って、まあ誰でも精神的に落ち込むものだけど、それだけじゃなくて裏側で起こる色々なことにも向き合わなきゃならないんだよね。特に怒ったギャンブラーからの反応とか」と彼は言っていた気がする。「まだSNSを開いてないけど、おそらく今日の結果について不満を書いてる人がかなりいるんじゃないかな。」

ツアーを回っているテニス選手なら誰でも、多分一度や二度じゃなくて七十回くらいはこういう経験をするかもしれないし、負けるたびに大量のメッセージ――というより数え切れないくらいの文句やら皮肉やら――届くことも珍しくないそうだ。特に、自分のせいで誰かのお金が消えてしまった時なんかは、その傾向が強まる…ようにも思える。でも本当に全部確かな話なのかは、人によって見方も違うんだろうね。

慣れてしまったことかもしれない、と言う人もいる。たぶん解決できれば嬉しいけど、どうすればいいのかはよく分からない、そんな声も聞こえてくる。去年の冬ごろから始まったというThreat Matrixサービスについて、WTAと国際テニス連盟が初めて調査報告を出したらしい。何十万件もの投稿やコメントが調べられたそうで、そのうちほんの一部だけど選手に対する中傷や脅しっぽい内容があったとか。その対象になった選手は四百人強だったみたいだが、中でもごく少数の選手にかなり多くの悪意が集中していたようだ。割合で言えば全体の三割近くを占めているケースもありそうだし、怒った賭け事好きな人たちから来ているメッセージも半分弱くらいだったという話もある。数字ばかり並ぶと少し実感が湧きにくいけど、現場ではずっと続いている問題なのかもしれない。それをどうしたら減らせるのか、簡単には答えが出ないまま時間だけ過ぎていってる印象もある。

夜が明ける頃、クイーンズで何かがあったみたい。テニスの大会では、どうもセキュリティに関わる話題もちらほら聞こえてきた。かなり深刻そうなやりとりをしていたアカウントが十数件ほど警察に伝えられたとかで、それとは別に、イベント会場にも入場制限などの対策を取っているようだと耳にした。細かい数字は分からないけど、まあ一部だけじゃなくて結構な数だった気がする。

そういえばデミノーの試合も話題になっていた。あのオーストラリア代表として名前をよく聞く選手だけど、この日はどうもうまくいかなかったみたいで……最初から相手に流れ持って行かれて、その後もなんとなく取り返せず終わった感じだろうか。レヘチカという選手がサーブをすごい速さで打ち込んできたそうだし、デミノー側は第一セットでもブレークポイント取れなかった様子。

第二セットになっても空気が変わらず、一度サービスゲーム落としてしまった時はネットインとか運にも恵まれなかったっぽい。それ以降もちょっと流れをつかめず、点差も広がったまま終盤へ――まあ、全体的には本人やファンには少し残念な結果だった印象。ただウィンブルドンまでまだ時間あるし、この経験が今後どう影響するのかは誰にも分からない。

デミノーは、「今日は正直、何か良かったことがあったかというと…ほとんど思い浮かばないです。まあ、仕事場での一日としては残念だったかな。自分のレベルに全然届いてなかった気がします」と語っていたようだ。

その一方で、アレクセイ・ポピリンの方はもう少し明るい感じだったらしい。同じオーストラリア勢同士、ヴキッチとの対戦で最初からかなりリードを取っていたけど、中盤にはタイブレークも絡みつつ、最後まで拮抗した流れになったとか。ただ、結局勝ちを収めたのはポピリン。セット数については細かく覚えていない人もいるかもしれないが、大体三セットくらい戦った印象。

あと珍しい話もあって、本来なら表舞台に立たなかったはずのアダム・ウォルトンが急遽呼ばれて登場することに。どうやら「ラッキールーザー」っていう形で出番が回ってきたそうだ。相手はいま世界ランキング上位にいるカルロス・アルカラス。試合後にはスペイン出身の彼と並んで写真を撮るシーンなんかも見られたという話だけど、その勝敗については想像通りの結果になった模様。

全体的に見ると、それぞれ波があった一日だったと言えるかもしれない。でも詳細な数字や正確な時間については曖昧なままだし、その日の空気感とか選手ごとの調子次第で雰囲気も違うものになるんじゃないかな、と感じる人も多そうだ。

APウォルトンという名前、ランキングでは八十位台後半で、アルカラス相手にセットを落としたものの、そこまで悪くなかった印象も残してる。特に第二セット、クイーンズを以前制したアルカラスがなかなかブレークできず、結局タイブレークまで持ち込まれて、それでやっと決着がついたようだ。ジャウメ・ムナルと対戦中だったジョーダン・トンプソンは途中で棄権せざるを得なくなったみたい。

ところで、全米オープンのミックスダブルスの新しい仕組みに興味をそそられたのか、ニック・キリオスが参加することになり、そのペアは大坂なおみ―二度ほど全米女子シングルスで優勝経験のある彼女―という組み合わせに。キリオス自身はこのここ数年で何度もけがに悩まされていて、一年半〜二年くらいかな？シングルスでもダブルスでも数える程度しかコートに立っていない様子。片手にも満たないぐらいしか勝ち星もなくて…。それから男女トップテン選手のうち、およそ一割より少し多いくらいがまだ参加表明していないそうだけど、大会側としては今回の改革が思った以上には関心集めているとも言われている。ただ、この変化については普段からダブルス中心に戦っている選手達―例えばエレン・ペレス（オーストラリア）のような人たち―から批判的な声も出ていた気がする。

全体的に見れば、不確定要素や賛否混じる雰囲気だけど、新しい試みへの注目度自体は一定あると考えられるかもしれない。

世界ランクでトップの男性選手であるシナーが、アメリカ出身の女子で十位前後に名前が挙がるナバーロとペアを組んだらしい。順番は前後するけど、スペインのアルカラスも登場していて、彼は確か元USオープン優勝経験者ラドゥカヌ―イギリスの選手だったかな―と一緒みたい。女性選手側では、たぶん今一番上にいるサバレンカという人がいる。その彼女とペアになったのは男子で二十位弱くらいに入っているディミトロフ。こうした組み合わせが最近話題になることもある。ただ、ランキング自体も毎年変動するし、この情報もちょっと曖昧な記憶から引っ張り出してきてるので、細かい部分は違うかもしれない。

アメリカで開催されるミックスダブルスのエントリーリスト、どこかで話題になっていた気がするけれど、やはり有名な選手たちの名前がちらほら見える。例えば、ラドゥカヌとアルカラス、シュヴィオンテクとルード、それにナヴァロとシナー…このあたりはファンなら一度は聞いたことがある顔ぶれだと思う。サバレンカとディミトロフなんかもいるし、オルガ・ダニロビッチがジョコビッチと組むというのも少し意外だったかな。他にも大坂なおみがキリオスとペアを組んだり、中国出身のチンウェン・ジェンがドラパーと一緒だったり。

全部で十数組くらいが申し込んでいて、その中でもランキング的に上位になる八つくらいのペアには自動的に出場権（というより保証枠）が与えられるみたい。それ以外はワイルドカード扱いになるっぽい。でも、この大会自体、新しいフォーマットを試しているようで、多分スポンサーや観客へのアピールも意識しているからなのか、有名選手同士のペアには特別枠が簡単に与えられる傾向もありそう。実際、大坂なおみとキリオスのコンビなんてランキングでは正直下位グループに入るものだけど、それでも注目度を考えれば出場できない理由はあまり見当たらない、と誰かが言っていた気もする。

試合形式についてちょっと変わったところがあって、大抵の場合セットごとのゲーム数は通常より少なく設定されているようだ。六ゲームじゃなくて四ゲーム先取くらい？たしかデュースでは決着ポイント制になっていて、４−４になった場合にはタイブレーク方式、それから第三セット代わりに１０点先取のマッチタイブレークを採用すると何かの記事で見かけた記憶がある。ただ、この辺細かく調べてみると若干解釈違いもありそう。

全体として「盛り上げ目的」「新しいファン獲得」が強調されている雰囲気なので、その分選考基準もちょっと曖昧な部分とか例外措置も混じってくる可能性は否定できない。一方で正式なルールとして、ランキング上位のチームには一定程度優遇措置みたいなものはあるらしい…ただその人数規模や具体的な順位条件までは少しぼやけて伝わってきてしまった感じ。