最近、スマート農業のこと、ちょっと考えてて。日本とアメリカ、どう違うのかなって。🤔
なんか、単に「進んでる」とか「遅れてる」とか、そういう話じゃない気がするんだよね。もっと根本的なところで、目指してる方向が違うっていうか…。そんな感じ。
まず結論から言うと…
アメリカのスマート農業は、とにかく「規模とデータ」。広大な土地で、いかに効率よく、コストを下げて、収益を最大化するか。そのためのGPS自動操舵とか、衛星データ分析が主役。John Deereみたいな巨大農機メーカーがAI企業を買収して、ガンガン技術開発を進めてる感じ。
一方で日本は、「人手不足と精密さ」がキーワードかな、と。狭くて複雑な農地で、高齢化する中でどうやって農業を続けていくか。 だから、アシストスーツとか、小回りのきく小型ロボット、ピンポイントでの雑草検知みたいな技術が注目されてる気がする。 スケールメリットを出すんじゃなくて、一人ひとりの負担を減らして、熟練の技をデータで再現する、みたいな方向。
ネット検索だけじゃ見えない、現場のリアルな違い
検索すると、日米の技術一覧みたいなのはよく出てくる。ドローンがどうとか、AIがどうとか。でも、なんでそういう違いが生まれるのか、現場の温度感みたいなのは、あんまり伝わってこないんだよね。
例えば、アメリカの農家にとって、GPSガイダンス付きの巨大トラクターは、もう当たり前のツール。 利益を増やすため、コストを削減するために導入する。 でも、日本の多くの農家にとっては、「うちの田んぼ、あぜ道まで歩いて数分なのに、自動操舵っている…?」みたいな感覚もあると思う。 高価な機械を入れても、そのコストを回収できるほどの規模じゃないことが多いから。
結局、アメリカは「ビジネスの効率化」のために技術を選ぶけど、日本は「農業の持続可能性」のために技術を選んでる、っていうのが一番しっくりくるかな。そこが、一番大きな差だと思う。
具体的にどう違うの? 日米の事例を覗いてみる
もう少し具体的に見てみると、違いがはっきりするかも。
アメリカのコーンベルト地帯のある大規模農場。ここでは、もう何年も前から、収量モニター付きのコンバインが当たり前。 収穫しながら、どの場所でどれだけ穫れたかを記録していく。それに加えて、衛星からの画像データで畑の地力マップも作る。 それらのデータを全部重ね合わせて、「このエリアは窒素が足りてないから、来年は肥料を多めに撒こう」「こっちは水はけが悪いから、違う作物を考えよう」みたいに、翌年の計画を立てる。もう、完全にデータドリブンな経営だよね。
一方、日本の、例えば九州のあるキュウリ農家。ここでは、高齢の両親と息子さんで農業をやってる。一番の悩みは、収穫期の労働力不足と、夏場のハウス内の過酷な環境。 そこで導入したのが、AIによる環境制御システムと、部分的な自動水やり機。 ハウス内の温度や湿度、CO2濃度をセンサーが24時間監視して、最適な状態を保つように、天窓やカーテンを自動で開け閉めしてくれる。水やりも、土壌水分センサーのデータに基づいて、必要な場所にだけ供給する。これによって、作業負担が減って、品質も安定した、みたいな。 全自動トラクターじゃなくて、「一番きつい部分」を技術で補ってる感じ。
導入技術の比較表(個人的な感想つき)
ちょっと、表にまとめてみた。公式なやつじゃなくて、僕の個人的な印象だけど。
| 技術 | アメリカでの使われ方(イメージ) | 日本での使われ方(イメージ) |
|---|---|---|
| GPS自動操舵トラクター | もはや標準装備。広すぎてないと無理。オペレーターの疲労軽減と燃料費削減が目的。 | 「うちの田んぼで元が取れるのか…?」って悩む。大規模法人なら導入進んでるけど、個人だとまだハードル高い感じ。 |
| ドローン | 広大な畑の上空から、作物の生育状況をセンシングしてマップ化するのがメイン。 農薬散布もするけど、とにかくデータ収集。 | 農薬散布が中心。特に、ヘリが入れないような中山間地の狭い畑で活躍してる。 安全確保の意味合いも強い。 |
| 各種センサーとデータ活用 | 収量、土壌、気象とか、あらゆるデータを統合して「儲かる農業」を分析するための材料。データは力なり、って感じ。 | 熟練者の「勘と経験」をデータ化して、若手でも同じ品質が出せるようにするのが目標。技術の継承が大きなテーマ。 |
| ロボット | 巨大な自動収穫機とか、とにかくパワフルなやつ。人件費削減が第一。 | アシストスーツみたいな「軽労化」技術や、ピンポイントで除草する小型ロボットとか。きつい作業を代行してもらう相棒みたいな存在。 |
なんでこんなに違うんだろう?背景にあるもの
この違いの根っこには、やっぱり国の農業政策とか、農地の条件があると思う。
アメリカは、とにかく「強い農業」を目指してる。効率を上げて、国際競争に勝って、どんどん輸出する。 だから、米国農務省(USDA)の取り組みとか見ても、技術導入のための金融支援とかはあるけど、それ以上にデータプラットフォームの標準化とか、研究開発への投資に力を入れてる感じがする。 「農家が儲かる環境を整えるから、あとは自分で考えてやってみて」っていうスタンスかな。
それに対して、日本の農林水産省の資料を見ると、「スマート農業推進総合パッケージ」とか、すごく手厚い。 実証実験プロジェクトを全国でやったり、導入のための補助金メニューをたくさん用意したり。 これは、2024年10月に施行された「スマート農業技術活用促進法」にも表れてる。 中山間地域とか、条件が不利な場所でも農業を続けられるように、国がしっかり支えようっていう意志を感じる。 つまり、アメリカが「競争」を促す政策なら、日本は「維持」を支える政策、っていう見方もできるかも。このへん、農水省の資料とUSDAのサイトを見比べると、目指してる方向性の違いが透けて見えて面白い。
じゃあ、日本はこれからどうする?
アメリカの真似をしても、たぶんうまくいかない。農地の規模が違いすぎるから。 日本は、日本ならではの道を探るしかないんだと思う。
個人的に面白いと思うのは、いろんなメーカーの機器を連携させるデータ基盤「WAGRI」みたいな動き。 トラクターはA社、ドローンはB社、センサーはC社でも、データが全部つながって分析できる、みたいな世界。これが進めば、個人農家でも、自分の規模に合った「身の丈にあった」スマート農業を組み合わせやすくなるはず。
あとは、やっぱりロボットかな。野菜の収穫ロボットとか、かなり実用化が進んできてるみたいだし。 大量生産のためじゃなくて、一つ一つ丁寧に収穫する、みたいな日本の農業の良さを、ロボットが助けてくれる未来は、すごく良いと思う。🌱
よくある誤解とか
最後にちょっとだけ。スマート農業っていうと、すぐ「コストが高い」「ITが分からないと無理」みたいな話になりがち。 それも一理あるけど、全部を一度にやる必要はないんだよね。
例えば、スマホアプリで水田の水位を管理するだけでも、毎日見回りに行く手間が省けて、立派なスマート農業。 結局は、自分の農業のどこが一番大変で、どこを楽にしたいか、っていうのが出発点なんだと思う。
技術に振り回されるんじゃなくて、あくまで「道具」として、うまく付き合っていくのが大事なんだろうな、って、そんなことを思いました。
みんなはどう思う? もし自分が農家だったら、どんな技術を使ってみたい?
1. とにかく効率化!巨大トラクターとデータ分析で大規模経営してみたい派 🚜
2. きつい作業を助けてほしい!アシストスーツや小型ロボットでのんびりやりたい派 🤖
よかったら、コメントで教えてくださいー。
