まず結論から言うと…
「PR TIMES株式会社って何？」って聞かれたら、まあ一言で言うと「日本で一番使われてるプレスリリース配信サイト『PR TIMES』を運営してる会社」ってことになる。 これ、広報とかやってる人なら、もう知らない人はいないレベル。上場企業の半分以上が使ってるって話だし。 でもね、正直「ナンバーワンだからスゴい」みたいに単純な話でもないんだよな、と個人的には思ってる。その辺をちょっと、自分のメモ代わりに書き出してみようかな。
で、他のサイトがあまり言わない「PR TIMES」のホントのところ
大抵のサイトは「国内シェアNo.1！」とか「掲載メディア多数！」みたいな良いことばっかり書いてる。 それは事実なんだけど、使ってる側からすると、それだけじゃないんだよね。
まず、No.1だからこそ起きる問題。つまり、情報が多すぎて埋もれやすいってこと。毎日ものすごい数のプレスリリースが配信されるから、よっぽど面白いネタか、書き方が上手くないと、メディアの人の目にも止まらない。みんなが使ってるってことは、それだけ競争が激しいってことの裏返し。ここは結構、みんな見落としがち。
あと、PR TIMES社って、プレスリリース配信の「PR TIMES」だけじゃなくて、「Jooto」っていうタスク管理ツールとか、「Tayori」っていうカスタマーサポートツールみたいな、他のウェブサービスもやってるんだよね。 これ、一見バラバラに見えるけど、個人的には「企業のコミュニケーション活動を全部サポートしたい」っていう意図があるのかな、なんて考えてる。プレスリリースで情報を外に出す（PR）、チーム内の仕事を進める（Jooto）、お客さんとやり取りする（Tayori）。全部「伝える」ってことでは繋がってる。まあ、まだそこまで連携してる感じはしないけど、将来的にそういう世界を目指してるのかも、とか考えると面白い。
じゃあ、具体的にどうやって使うの？その仕組みは？
使い方は、まあ、すごくシンプル。企業が「こんな新しい商品出します！」とか「イベントやります！」みたいな発表文（プレスリリース）を書いて、PR TIMESのサイトに登録する。 そうすると、PR TIMESが提携してるいろんな新聞社やWebメディアに、その情報がバーっと一斉に送られる。 自社サイトにももちろん載るから、そこから直接情報が広まることもある。
料金は、1回配信するごとに払うプランと、月額で何回でも配信できるプランがある。 だいたい1回3万円くらいかな。スタートアップとかだと、最初は単発で試してみて、軌道に乗ってきたら月額に、みたいな使い方をしているところが多いんじゃないかな。正直、安くはないけど、自分で何百社もメディアに連絡する手間を考えたら…まあ、妥当なラインか、むしろ安いと考える人もいるだろうね。
競合と比べてどうなの？正直な比較表
日本にはPR TIMES以外にも、＠Pressとか共同通信PRワイヤーみたいな有名なサービスがある。 それぞれ特徴があって、どれが一番良いっていうのは、会社の状況によるんだよね。ちょっと個人的な意見も入れて、表にまとめてみるか。
| サービス名 | コスト感（1回あたり） | 強みだと思うところ | 個人的な一言コメント |
|---|---|---|---|
| PR TIMES | 3万円くらいから | 圧倒的な知名度と利用者数。サイト自体のPVも多いから、生活者の目に直接触れるチャンスがある。 スタートアップ向けの無料プランとかもある。 | まさに「王道」。とりあえず使っとけば間違いない感はあるけど、その他大勢に埋もれるリスクも。工夫しないと効果は出にくいかも。 |
| @Press | 3万円くらいから | 記事化を結構重視してる印象。FAX配信とかもやってて、昔ながらのメディアにも強いイメージ。 原稿チェックとかサポートが手厚いって話も聞く。 | 「とにかく記事にしてほしい！」っていう熱量が高いなら、こっちのほうがいい結果になることがあるかも。担当者が手厚くサポートしてくれるのを期待するならアリ。 |
| 共同通信PRワイヤー | 8万円台と、ちょっと高め | 名前の通り、共同通信社グループだから、信頼性が高い。特に海外への配信に強いのが特徴。 PR Newswireとかと提携してて、グローバルに情報を届けたいならここ一択かも。 | 予算があって、国内だけじゃなく海外のメディアにも届けたい、っていう大企業向けかな。個人や中小企業がいきなり使うには、ちょっとハードル高い感じ。 |
そういえば、この海外配信の話で思い出したけど、アメリカだとPR Newswireみたいなサービスが主流なんだよね。 彼らのモデルって、どっちかというと投資家向けの情報開示（IR）の色合いが強い。 もちろん新製品の発表とかもあるけど、より「公式発表」としての重みがある。日本だとPR TIMESのおかげで、もっと手軽に、マーケティングの一環としてプレスリリースを使う文化が根付いた気がする。この辺の文化の違いは面白いよね。アメリカだと写真やロゴを追加するだけで結構な追加料金がかかったりするけど、PR TIMESはもっと柔軟なイメージがある。
いつも「PR TIMES」が正解とは限らない理由
ここまで色々書いてきたけど、じゃあ「とりあえずPR TIMES使っとけばいいんでしょ？」って言われると、正直「うーん、そうとも限らない」って答えるかな。
例えば、すごくニッチなBtoBの製品を扱ってる会社とか。そういう場合、PR TIMESで不特定多数のメディアに送るより、業界専門誌の記者さん一人ひとりに、直接丁寧に連絡したほうがよっぽど効果的だったりする。当たり前だけど、PRって本来そういう地道な関係構築が大事だからね。
あとは、やっぱりコスト。一回3万円は、立ち上げたばかりの会社には結構な負担。その3万円で、もっと別のことができるかもしれない。広告を出すとか、イベントの備品を良くするとか。だから、「プレスリリースを出すこと」が目的になっちゃダメ。あくまで広報戦略の一つの手段として、本当に今それが必要なのか？っていうのは考えたほうがいい。
配信しても、どのメディアにも取り上げられず、PVも全然伸びなくて、ただ3万円が消えていくだけ…っていう、いわゆる「不発」のリスクも普通にあるわけだし。ナンバーワンサービスだからって、成果が保証されてるわけじゃないからね。
まとめ、というか最後に思うこと
結局、PR TIMES株式会社っていうのは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」っていうビジョンを掲げて、プレスリリースっていう手段をすごく民主化してくれた会社なんだと思う。 昔は一部の大企業しかできなかったような情報発信を、誰でもできるようにした功績はめちゃくちゃ大きい。
でも、ツールはあくまでツール。包丁と一緒で、使う人によって最高の料理も作れるし、ただの鉄の塊にもなる。PR TIMESっていう強力なツールをどう使いこなすか、その価値を最大限に引き出せるかどうかは、結局のところ、使う側の戦略とか、伝えたい情報の熱量にかかってるんだろうな。そんなことを、つらつらと考えた。
あなたはどう思いますか？もしPR TIMESや他のサービスを使ったことがあったら、どんな経験だったか、ぜひ教えてほしいです。
