なんか、どこも同じに見える…
広報誌の制作会社、探してるんだけど。…正直、どこも同じに見えちゃって。ウェブサイト見ても「高品質!」とか「実績多数!」とか。うん、それは分かるんだけど。こっちが知りたいのは、そこじゃないんだよな…。
結局、誰と仕事するのか。本当に私たちのこと、分かってくれるのか。そんな、もっと人間的な部分。リストや料金表だけじゃ、全然見えてこない。だから、ちょっと違う視点で、選ぶ時のポイントをメモしてみる。もう失敗したくないからね。
ポイント1:「実績」の“中身”を見てる?
「実績豊富」って言葉、便利だけど、一番注意しないといけないやつかも。「どんな」実績なのか、ちゃんと見ないと。例えば、キラキラしたBtoC向けの商品カタログが得意な会社と、専門的な技術を伝えるBtoBの広報誌が得意な会社は、全くの別物。
私たちの会社はどっち?読者は誰?それを考えずに「きれいなデザインですね」だけで選ぶと、だいたい後で後悔する。専門用語が飛び交う業界なら、その業界の制作経験があるかは、かなり重要。 経験がないと、こっちの説明コストが跳ね上がるから。
ポイント2:「良い担当者」って、結局どう見抜くの?
これが一番難しい。でも、一番大事。結局、制作は「人」対「人」だから。最初の打ち合わせで、いくつか試してみるといいかもしれない。
- ただの「御用聞き」じゃないか?:こっちの要望を「はい、分かりました」と聞くだけの人は、ちょっと危ない。良い担当者は、「なぜそうしたいんですか?」「こういう方向性もありませんか?」って、もっと深くえぐってくる質問をしてくれるはず。
- 「なぜ?」に答えられるか?:「このデザインが良いですよ」だけじゃなくて、「なぜなら、御社のターゲット層は〜なので、この書体と色が良いと考えました」みたいに、ちゃんとロジックを説明してくれるか。感覚だけの人は、後で揉める元。
- 成果をどう測るか知っているか?:ここ、意外と大事。特に欧米のBtoBマーケティングだと、代理店選びで「どうやってROI(投資対効果)を測るか」を厳しく問われるのが普通。 「作って終わり」じゃなくて、「この広報誌で、問い合わせを何件増やしましょう」みたいな、成果を意識した会話ができる担当者は、信頼できるパートナーになる可能性が高い。
結局、スムーズにコミュニケーションが取れるかどうかが大きい。 でも、ただ仲良く話せるって意味じゃなくて、時には厳しい意見も言ってくれる、プロとしての対話ができるかどうかってこと。
ポイント3:その見積もり、本当に全部入ってる?
料金表は、あくまで目安。 見積もりをもらったら、「これで全部ですか?」って、一回は聞いておきたい。後から「これはオプションです」って言われるのが、一番つらいパターンだから。
比較するときに、こんな感じで考えてみるといいかも。
| 項目 | A社(安く見えるけど…) | B社(高いけど、もしかして…) |
|---|---|---|
| デザイン費 | ページ単価5万円。安いな。でもテンプレートデザインかも? | 一式で50万円。高い…。でも完全オリジナルで提案してくれるって。 |
| ディレクション費 | ん?入ってない。進行管理はこっちでやるってことか…。結構大変そう。 | 含まれてる。月1回の定例会も込み。これは楽かも。 |
| 修正回数 | 「2回まで」。超えたら追加料金。シビアだな。 | 「納得いくまで」。本当かな?でも、その姿勢は嬉しい。 |
| 写真・イラスト | 「素材提供をお願いします」。つまり、こっちで用意するのか…。カメラマン頼むと結局高くつくじゃん。 | カメラマン撮影1日分込み。イラストも描き下ろしOK。なるほど、だから高いのか。 |
| 隠れコスト(自分の時間) | こっちの作業、めちゃくちゃ多そう。担当者、半日くらい取られるんじゃないか? | ほとんど任せられそう。確認作業くらいで済むなら、結果的に安いのかも。 |
で、結局いくらかかるの?(費用感の話)
これもよく聞かれるけど、本当にピンキリ。検索すると料金表とか出てくるけど、あれは最低ラインだと思ったほうがいい。
例えば、A4サイズ8ページ、1000部印刷する場合で考えてみると…。
- 社内で企画・原稿を用意して、デザインと印刷だけ頼む場合: 多分、30万円〜60万円くらい?デザインの作り込み具合で大きく変わる。
- 企画から取材、撮影、原稿、デザイン、印刷まで全部お任せ(ワンストップ)の場合:これはもう、100万円以上は見ておいたほうがいいかも。プロのカメラマンやライターが入ると、その分質は上がるけど、費用も上がる。
結局、安く抑えたいなら、自分たちがどこまで汗をかけるか、って話になる。ページ数を減らすとか、写真じゃなくてイラストにするとか、そういう細かい調整も大事。
「丸投げ」が一番の失敗フラグかもしれない
ここまで色々書いたけど、一番大事なのは、こっちのスタンスかもしれない。どんなに良い会社に頼んでも、「あとはよろしく」って丸投げしたら、絶対に良いものはできない。
制作会社は、私たちの会社のことを100%は知らない。だから、こっちから情報を提供して、壁打ち相手になってもらって、一緒に作り上げていくっていう意識がないとダメ。 外部の専門知識と、内部にしか分からない情熱や経験。それが合わさって、初めて「読者に届く」広報誌になるんだと思う。
面倒だけど、このプロセスをちゃんと楽しめる相手じゃないと、多分、続かないんだろうな。うん、次はそういう会社を探そう。
広報誌づくり、大変ですよね。もしあなたが制作会社を選ぶ上で「これだけは譲れない!」というポイントがあったら、ぜひ教えてください。意外な視点があるかもしれません。
