広報誌制作会社の選び方|依頼前に確認すべき3つの比較ポイントと費用相場

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なんか、どこも同じに見える…

広報誌の制作会社、探してるんだけど。…正直、どこも同じに見えちゃって。ウェブサイト見ても「高品質!」とか「実績多数!」とか。うん、それは分かるんだけど。こっちが知りたいのは、そこじゃないんだよな…。

結局、誰と仕事するのか。本当に私たちのこと、分かってくれるのか。そんな、もっと人間的な部分。リストや料金表だけじゃ、全然見えてこない。だから、ちょっと違う視点で、選ぶ時のポイントをメモしてみる。もう失敗したくないからね。

山積みの資料と終わらない会社探し
山積みの資料と終わらない会社探し

ポイント1:「実績」の“中身”を見てる?

「実績豊富」って言葉、便利だけど、一番注意しないといけないやつかも。「どんな」実績なのか、ちゃんと見ないと。例えば、キラキラしたBtoC向けの商品カタログが得意な会社と、専門的な技術を伝えるBtoBの広報誌が得意な会社は、全くの別物。

私たちの会社はどっち?読者は誰?それを考えずに「きれいなデザインですね」だけで選ぶと、だいたい後で後悔する。専門用語が飛び交う業界なら、その業界の制作経験があるかは、かなり重要。 経験がないと、こっちの説明コストが跳ね上がるから。

ポイント2:「良い担当者」って、結局どう見抜くの?

これが一番難しい。でも、一番大事。結局、制作は「人」対「人」だから。最初の打ち合わせで、いくつか試してみるといいかもしれない。

  • ただの「御用聞き」じゃないか?:こっちの要望を「はい、分かりました」と聞くだけの人は、ちょっと危ない。良い担当者は、「なぜそうしたいんですか?」「こういう方向性もありませんか?」って、もっと深くえぐってくる質問をしてくれるはず。
  • 「なぜ?」に答えられるか?:「このデザインが良いですよ」だけじゃなくて、「なぜなら、御社のターゲット層は〜なので、この書体と色が良いと考えました」みたいに、ちゃんとロジックを説明してくれるか。感覚だけの人は、後で揉める元。
  • 成果をどう測るか知っているか?:ここ、意外と大事。特に欧米のBtoBマーケティングだと、代理店選びで「どうやってROI(投資対効果)を測るか」を厳しく問われるのが普通。 「作って終わり」じゃなくて、「この広報誌で、問い合わせを何件増やしましょう」みたいな、成果を意識した会話ができる担当者は、信頼できるパートナーになる可能性が高い。

結局、スムーズにコミュニケーションが取れるかどうかが大きい。 でも、ただ仲良く話せるって意味じゃなくて、時には厳しい意見も言ってくれる、プロとしての対話ができるかどうかってこと。

言葉の裏にある意図を汲み取る打ち合わせ
言葉の裏にある意図を汲み取る打ち合わせ

ポイント3:その見積もり、本当に全部入ってる?

料金表は、あくまで目安。 見積もりをもらったら、「これで全部ですか?」って、一回は聞いておきたい。後から「これはオプションです」って言われるのが、一番つらいパターンだから。

比較するときに、こんな感じで考えてみるといいかも。

見積もり比較の思考メモ
項目 A社(安く見えるけど…) B社(高いけど、もしかして…)
デザイン費 ページ単価5万円。安いな。でもテンプレートデザインかも? 一式で50万円。高い…。でも完全オリジナルで提案してくれるって。
ディレクション費 ん?入ってない。進行管理はこっちでやるってことか…。結構大変そう。 含まれてる。月1回の定例会も込み。これは楽かも。
修正回数 「2回まで」。超えたら追加料金。シビアだな。 「納得いくまで」。本当かな?でも、その姿勢は嬉しい。
写真・イラスト 「素材提供をお願いします」。つまり、こっちで用意するのか…。カメラマン頼むと結局高くつくじゃん。 カメラマン撮影1日分込み。イラストも描き下ろしOK。なるほど、だから高いのか。
隠れコスト(自分の時間) こっちの作業、めちゃくちゃ多そう。担当者、半日くらい取られるんじゃないか? ほとんど任せられそう。確認作業くらいで済むなら、結果的に安いのかも。

で、結局いくらかかるの?(費用感の話)

これもよく聞かれるけど、本当にピンキリ。検索すると料金表とか出てくるけど、あれは最低ラインだと思ったほうがいい。

例えば、A4サイズ8ページ、1000部印刷する場合で考えてみると…。

  • 社内で企画・原稿を用意して、デザインと印刷だけ頼む場合: 多分、30万円〜60万円くらい?デザインの作り込み具合で大きく変わる。
  • 企画から取材、撮影、原稿、デザイン、印刷まで全部お任せ(ワンストップ)の場合:これはもう、100万円以上は見ておいたほうがいいかも。プロのカメラマンやライターが入ると、その分質は上がるけど、費用も上がる。

結局、安く抑えたいなら、自分たちがどこまで汗をかけるか、って話になる。ページ数を減らすとか、写真じゃなくてイラストにするとか、そういう細かい調整も大事。

「丸投げ」が一番の失敗フラグかもしれない

ここまで色々書いたけど、一番大事なのは、こっちのスタンスかもしれない。どんなに良い会社に頼んでも、「あとはよろしく」って丸投げしたら、絶対に良いものはできない。

制作会社は、私たちの会社のことを100%は知らない。だから、こっちから情報を提供して、壁打ち相手になってもらって、一緒に作り上げていくっていう意識がないとダメ。 外部の専門知識と、内部にしか分からない情熱や経験。それが合わさって、初めて「読者に届く」広報誌になるんだと思う。

面倒だけど、このプロセスをちゃんと楽しめる相手じゃないと、多分、続かないんだろうな。うん、次はそういう会社を探そう。

混沌としたアイデアが、対話を通じて形になる
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広報誌づくり、大変ですよね。もしあなたが制作会社を選ぶ上で「これだけは譲れない!」というポイントがあったら、ぜひ教えてください。意外な視点があるかもしれません。

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Comments

  1. Guest 2025-08-29 Reply
    子どもの教育に関わる情報って、紙媒体だとじっくり読めるよね。デジタルより深く理解できるし、家族で共有しやすいかも。子育ての知恵、こういう形で伝わると嬉しいな〜。
  2. Guest 2025-04-18 Reply
    広報誌って本当に効果があるのかな?A社の失敗を聞くと、ちょっと不安になる部分もあるんだけど。成功事例ばかりじゃなくて、具体的なリスクについても知りたいな。