まず、結論から。
最近、ちょっと考えさせられることがあって。危機管理広報の会社選びについて。正直、縁がないのが一番なんですけどね…。でも、万が一ってことがあるじゃないですか。その時、どこに頼むかって、めちゃくちゃ重要だなって。
で、いきなり結論から言うと、選ぶポイントは「業者」じゃなくて、深夜3時に叩き起こしてもちゃんと向き合ってくれる「パートナー」を探せるかどうか。これに尽きると思います。スキルとか実績とか、もちろん大事。でも、それ以上に、本当に信頼できる相手かどうかが、すべてを分ける気がします。
比較ポイント1:その「実績」、本当に見てる?
みんな「実績」って言いますよね。ウェブサイトに載ってる、キラキラした成功事例。でも、正直あれだけ見てても、あんまり意味ないかも。だって、うまくいかなかった話なんて、載せるわけないじゃないですか(笑)。
本当に知りたいのは、その会社がどんな「修羅場」をくぐってきたか。例えば、食品メーカーのリコールと、IT企業の個人情報漏洩じゃ、対応が全然違うはず。 自社の業界や、想定されるリスクに近い経験があるかは、最低限チェックしたいところです。できれば「うまくいかなかった事例から何を学んだか」みたいな、突っ込んだ質問をしてみるのがいいかもしれません。そこで誠実に答えてくれるなら、少しは信頼できるかも。
比較ポイント2:で、実際に話すのは誰?「チーム」の顔ぶれ
次に大事なのが、「誰と」仕事をするか。これ、本当に落とし穴で…。
最初のプレゼンには、すごく経験豊富で話がうまい役員クラスの人が出てくる。でも、契約したら最後、実際に担当するのは入社2年目の若手…みたいな話、よく聞きます。それ、最悪じゃないですか?
だから、契約前に「実際に私たちの担当になるチームの方とお話しさせてください」って、はっきり言うべき。その人たちの経験や人柄、そして何より、自分たちとの相性。危機的な状況では、冷静さと同時に、人間的な信頼関係がものを言います。普段からコミュニケーションが取りづらい相手だと、いざという時、絶対にうまくいきません。
比較ポイント3:「料金」より大事な「動き方」の話
お金の話も、もちろん大事ですよね。でも、料金体系だけ見て判断するのは危険です。特にPR会社の契約形態は「リテナー契約」と「スポット契約」に分かれることが多いです。 リテナーは月額固定で継続的にサポートしてもらう形で、スポットはプロジェクト単位の契約です。 危機管理は、いつ起こるかわからないものに備えるので、平時から関係を築けるリテナー契約が基本になることが多いかもしれません。
それよりもっと重要なのが、その会社の「思想」とか「動き方」。
例えば、海外、特にアメリカのPR会社だと、訴訟に発展することを見据えた「リティゲーションPR(訴訟広報)」が中心になることがあります。 とにかく法的に有利になるようなコミュニケーションを重視する。でも、日本だと、まず求められるのは誠意ある謝罪だったり、世間の感情への配慮だったりしますよね。 この文化的な違いを理解していないと、火に油を注ぐことになりかねません。自社の企業文化と、そのPR会社の哲学が合うかどうかは、本当に慎重に見極めるべきポイントです。
会社タイプ別比較(超個人的な感想)
じゃあ、どんな会社があるの?って話。これも個人的なイメージでまとめてみました。
| 会社タイプ | メリット | ちょっと気になる点 |
|---|---|---|
| 大手グローバル系PR会社 | 世界中のネットワークがあるのは心強い。大規模な案件でも体力がある。 | 担当者がコロコロ変わったり、動きがちょっと官僚的で遅いかも…?あと、料金はやっぱり高め。 |
| 国内独立系・専門ブティック | その分野のプロフェッショナル。日本のメディアや文化を熟知してる。話が早い。 | 会社によるけど、人手が少ない場合も。超大規模な危機だと、リソースが足りるか少し心配。 |
| デジタル・SNS炎上特化型 | ネットの空気感を読むのはピカイチ。 炎上の鎮火スピードは速いかも。 | テレビや新聞みたいな、いわゆるオールドメディアへの対応力は未知数な場合があるかな。 |
| 法律事務所系のコンサル | 法的な視点が強いから、コンプライアンス違反とかでは頼りになる。 | 広報っていうよりは法務。世間の感情をなだめるとか、そういうウェットな対応は苦手かも。 |
よくある間違いと、個人的な反省
最後に、自分が過去に「あちゃー」って思ったことをいくつか…。
- 「平時の広報と危機管理は別物」ってこと。普段付き合いのあるPR会社が、危機管理もできるとは限りません。専門性が全然違う。
- 「事が起きてから探す」のは絶対に無理。燃え盛る家の中で、消防署の電話番号探すようなものです。平時から準備しておかないと、冷静な判断はできません。
- 「安さ」で選ぶと、結局高くつく。初期対応の失敗は、取り返すのに何倍ものコストと時間がかかります。ここはケチっちゃいけない投資だと思います…。
色々言いましたけど、結局は「人」対「人」なんですよね。この人たちになら、会社の運命を託せる、と心から思えるかどうか。それが一番大事な気がします。
もしあなたが選ぶ立場だったら、何を一番重視しますか?会社の規模や実績?それとも、やっぱり担当チームとの相性?もしよかったら、考えを聞かせてください。
