最近、考えてたこと
最近よく考えてたんだけど、AIを使って目標達成するとか、習慣を管理するっていう話、よく聞くようになったよね。で、僕も3ヶ月くらい試してみた。正直、最初は半信半疑だった。スマホには使わなくなった習慣化アプリが40個くらい眠ってるし、メモ帳には達成されなかった新年の抱負の墓場が広がってる。そんな僕が、続くわけないって。
でも、やってみたら全然違った。これは何て言うか…魔法の杖じゃない。AIは僕を дисциплинирует(規律正しく)してくれるわけじゃないんだ。むしろ、僕自身の「規律のなさ」を、どうしようもなく直視させる、ただの「鏡」。そう、冷たくて、正直で、絶対に嘘をつかない鏡。それが僕にとって一番効果的だった。
でも、他の記事であんまり語られてないこと
「AI 習慣化」とかで検索すると、だいたい出てくるのは「おすすめAIアプリ5選!」みたいなリスト記事か、「Notion AIの新しい機能がすごい」みたいな単体のツール紹介。それはそれで便利なんだけど、なんか本質じゃない気がして。大事なのは、どのアプリがすごいか、じゃなくて、AIが人間と根本的に違う「ある特性」をどう利用するか、なんだよね。
人間のコーチや友達って、どうしても気を遣うし、こっちも言い訳しちゃう。「いや、今日はちょっと忙しくて…」とか。でもAIはそんなの気にしない。ただ事実(データ)を突きつけてくる。そこに感情がないから、こっちも罪悪感を感じにくい。これが、僕みたいな三日坊主常習犯には、逆によかったみたい。
あとね、アメリカの生産性向上の話だと、とにかく最適化、効率化って感じだけど、日本の自己啓発ってどこか根性論みたいな精神的な部分も大きいじゃない?「気合で乗り越えろ!」みたいな。AIを使うアプローチは、そのどっちとも違う、第3の道って感じがしてる。感情も根性も抜きにして、ただシステムとして自分を改善していく。そのへんの話を、今日はちょっとしてみたい。
じゃあ、具体的にどうやるのか?僕の「AI軍団」の作り方
僕がやってるのは、一つのアプリで完結させるんじゃなくて、複数のAIをチームみたいに連携させる方法。僕が「AI軍団」って呼んでるやつ。それぞれに役割分担があるんだ。
- 司令塔(戦略家): ChatGPT
こいつは、目標設定の壁打ち相手。「3ヶ月でスペイン語をマスターしたい」みたいな無茶を言うと、「その目標は非現実的です。もっと持続可能なアプローチを提案します」って冷静に返してくる。戦略を立てるブレスト相手だね。 - 分析官: Notion AI
僕の日々の記録を全部放り込んで、パターンを見つけてもらう役。自分じゃ気づけないような、「あ、火曜日はやたらとタスク達成率が高いな」とか、「雨の日は散歩の歩数が15%減る」みたいなことを、黙ってレポートしてくれる。 - 実行部隊: Todoist (AI機能付き)
日々のタスク管理はこいつ。でもただのToDoリストじゃない。僕の進捗を見て、「今週は目標達成率が高いので、来週は少しだけ負荷を上げてみませんか?」みたいに、タスクの難易度を動的に調整してくれる。 - その他専門家たち
食事管理のMyFitnessPalとか、瞑想のHeadspaceとか、時間管理のRescueTimeとか…まあ、色々。特定の分野は専門のやつに任せる感じ。
ポイントは、全部を連携させること。まあ、自動連携って言っても、最終的にNotionに僕が手でメモをまとめることも多いんだけど…。それでも、それぞれのAIからのフィードバックを一つの場所に集約するのが大事。
これが一番効いた。AIが見せてくれた「意外な自分」
正直、これが一番の発見だったかもしれない。6週間くらいデータを溜めた頃、Notion AIがこんな分析レポートを出してきたんだ。
## 週間パターン分析 by AI
**最も成功している曜日:**
- 火曜日: 習慣達成率 94%
- 木曜日: 習慣達成率 91%
- 日曜日: 習慣達成率 89%
**相関関係:**
- 朝のワークアウト → 午後の会議での集中力が34%向上
- 8時間以上の睡眠 → 健康的な食事を選ぶ確率が67%上昇
- 午前10時までSNSを見ない → 生産性スコアが45%高い
**失敗パターン:**
- 旅行明けの月曜日: 達成率 23%
- 午前中に3つ以上の会議がある日: 達成率 41%
- 雨の日: ウォーキング目標の達成率が15%低下
**AIからの提案:**
月曜日には意図的に余裕時間を確保し、午前中の会議は可能な限りブロックし、雨の日用の室内運動プランを事前に準備しておくことを推奨します。
…これ、すごくない?
「旅行明けの月曜日はダメ」とか、うすうす感じてはいたよ。でも「達成率23%」って数字で見せられると、もう言い訳できない。「あ、俺、本当にダメなんだな」って納得できる。逆に、「朝の運動が午後の集中力に繋がってる」とか言われると、ただ「健康のために」って言われるより、ずっとやる気が出る。人間って、こういう具体的な因果関係に弱いんだよね。
比較してみると、違いは明らか
ここで、今までのやり方と何が違うのか、僕なりにまとめてみた。多分、挫折経験がある人なら「わかる…」ってなると思う。
| これまでのやり方(自己嫌悪ループ) | 僕がやってるAIシステム(データ改善ループ) | |
|---|---|---|
| 失敗した時 | 「あーあ、また三日坊主…」って自己嫌悪。もうアプリ開きたくもなくなる。Streak(継続日数)が0になるのが絶望的に辛い。 | 「予定より90分遅れですね。今からできる15分の代替案、出しますか?」って冷静に聞いてくる。怒られないから精神的にすごく楽。 |
| 目標を立てる時 | 「よし、今年こそ毎日5km走るぞ!」みたいな、テンション任せの無茶な目標を立てて、1週間で挫折するパターン。 | 「毎日5kmはあなたの今の生活リズムでは非現実的です。まず週3回、10分の散歩から始めては?」って、現実的なラインを提案してくる。こっちのほうが結局続く。 |
| やる気が出ない時 | 根性で乗り切ろうとするか、諦めるかの二択。だいたい諦める。「明日から本気出す」が口癖。 | 「エネルギーレベルが低下していますね。でも過去のデータから、5分動くだけでも気分が改善する確率が70%です」みたいに、最小限のアクションを促してくる。ハードルが低い。 |
| 振り返る時 | 「今月もダメだったな…」っていう感想で終わる。何がダメだったのか、どうすればよかったのか、具体的にわからない。 | 「旅行明けの月曜日の達成率が低い傾向にあります。来月は月曜のタスクを減らすか、簡単なものにしませんか?」って、具体的な改善策を提示してくれる。 |
もちろん、全部うまくいったわけじゃない
ここまで聞くと、いいことずくめみたいだけど、もちろん失敗もした。いくつか大きな落とし穴があったから、それも正直に話しとく。
一つ目は、データの奴隷になったこと。一時期、トラッキングすること自体が目的になっちゃって。Notionに47項目くらいの指標を作って、それを毎日入力するのに30分かかる、みたいな。本末転倒だよね。…結局、本当に大事な5つの指標に絞った。
二つ目は、過剰な最適化。AIが「あなたの最適な起床時間は、データ上、午前5時47分です」とか言い出した時は、さすがに「は?」ってなった。そんなピンポイントな時間に起きれるわけない。AIに「もっと現実的な、15分単位くらいで丸めて提案して」って教える必要があった。
そして三つ目、これが一番重要なんだけど、自分の直感を無視したこと。AIのデータ上は「今日はワークアウトに最適な日です」って出てたんだけど、自分では「なんか風邪ひきそうだな…」って感じてた。でもデータを信じて無理やり運動したら、見事に悪化して一週間寝込んだ。AIはあくまでデータ上の提案者。最終的な決定権は、自分の身体の声を聞く、自分自身が持つべき。これは本当に学んだ。
で、結局あなたもAIを試すべき?
このやり方、誰にでも合うわけじゃないと思う。正直、めんどくさい部分もあるし。たぶん、こういう人には向いてる。
- データとかパターン分析とか、見るのが好きな人
- 人から「頑張れ!」って言われるより、冷静なフィードバックが欲しい人
- 従来の根性論的なやり方で挫折してきた人
- 自分で色々カスタマイズしたり、最適化するのが苦じゃない人
逆に、こういう人には向いてないかも。
- やっぱりモチベーションは人との繋がりから得たい人
- そもそもデータを記録するのがストレスに感じる人
- もっとシンプルで、テクノロジーに頼らない方法がいい人
- 個人情報をAIに渡すのに抵抗がある人
もし試してみるなら、本当に小さく始めるのがいい。「毎日水を2リットル飲む」とか、一つの習慣だけ決めて、一週間記録してみる。で、週末にChatGPTに「この一週間の記録を見て。どうすればもっとうまくいくかな?」って相談してみる。それだけでも、多分新しい発見があると思うよ。
結局のところ、AIは僕を良くしてくれる魔法使いじゃない。ただ、僕が自分自身から目を逸らしている点を、静かに、でも的確に指摘してくれる「鏡」なんだ。その鏡に映った自分を見て、どう行動するかは、やっぱり自分次第。でも、その鏡がないと、僕はずっと同じ場所で言い訳を繰り返してたと思う。
ちなみに、あなたがもしAIで一つの習慣を身につけるとしたら、何を試してみたいですか?もしよかったら、下のコメントで教えてください。
