最近考えてたんだけど、AIのこと、みんなちょっと勘違いしてるんじゃないかなって思うんだよね。🤔
ここ数年、AIって言ったら、既存のビジネスを「ちょっと良くする」ための道具、みたいな扱いだったじゃない?
CRMにAIを足して顧客の解約を予測したり、ECサイトでAIがおすすめ商品を出してきたり。便利だけど、あくまで「追加機能」とか「プラグイン」みたいな存在。主役はあくまで人間が作ったビジネスで、AIはアシスタント。そんな感じ。
でも、生成AIが出てきてから、状況がガラッと変わった。マジで、根本からひっくり返った感じ。
今までの「AIで今のビジネスをどう改善できる?」っていう問いが、「AIがビジネスそのものだとしたら、どんなビジネスが生まれる?」っていう、まったく新しい問いに変わったんだ。
これ、見た目だけの変化じゃなくて、もう構造的な革命なんだよね。しかも、めちゃくちゃ速いスピードで進んでる。
そもそも「AIネイティブ」なビジネスって何?
で、この「AIがビジネスそのもの」っていうのが、いわゆる「AIネイティブ」なビジネスのこと。これ、ただAIを使ってるってだけじゃないんだ。
AIネイティブなビジネスは、その存在自体がAIを中心に設計されてる。提供する価値とか、コスト構造、顧客体験の全部が、生成AIによって形作られてる。昔のホームページに後からブログ機能つけた、みたいなもんじゃなくて、最初からブログとして設計されてるサイト、みたいな感じかな。全然違うでしょ?
タスクを自動化するだけじゃない。ワークフローそのものを再発明する。創造性を高めるだけじゃなくて、創造性の定義自体を書き換えてる。…ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけど、マジでそういうレベルの話なんだ。
いくつか例を挙げると、もっと分かりやすいかも。
- 法律の業界(LegalTech):契約書のドラフト作成からレビュー、交渉までをLLM(大規模言語モデル)がやる。今まで専門家が何時間もかけてた作業が、ほんの数秒で終わる。これ、すごくない? ビジネスモデルが「時間単価」から「サブスクリプション」に変わる。価値が「専門知識」から「スケール(規模)」に移っていくわけ。
- バイオテクノロジー:AIがタンパク質を設計したり、薬の相互作用をシミュレーションしたりして、臨床試験を加速させてる。ボトルネックが「研究室での時間」じゃなくて、「計算時間」になる。ビジネスが科学とソフトウェアのハイブリッドになっていく。
- 教育の分野:一人ひとりに合わせた問題とか、解説、学習ガイドをAIがリアルタイムで生成する。カリキュラムが生徒の理解度に合わせて動的に変わる。先生がモデルで、人を雇わなくてもビジネスがスケールする。
- デザインツール:いくつかのキーワードを入れるだけで、ロゴとかカラーパレット、ブランドキット一式をAIが生成してくれる。デザイン事務所が、プロンプトを操るスタジオになる。創造のプロセスが、人間対AIの「対話」になるんだよね。
正直、こういう変化を見てると、今までのやり方が古く見えてくる。😅
ビジネスモデル自体が変わっちゃうって話
要するに、生成AIはモノづくりの経済学を根本から変えてる。何が変わるかっていうと、だいたい4つかな。
- コスト構造が激変する:デザイナーやライター、アナリストのチームを何十人も雇わなくてもよくなる。必要なのは、数人のキレる頭脳と、よく訓練されたAIモデル。固定費がガクンと下がって、利益率が上がる。これはデカいよね。
- 市場投入までのスピードが爆速になる:プロトタイプ作って、テストして、改善して…っていうサイクルが、数ヶ月単位じゃなくて数時間単位で回せるようになる。フィードバックループが瞬時だから、MVP(Minimum Viable Product)が生きた製品みたいにどんどん成長していく。
- 大規模なパーソナライゼーションが可能になる:何百万人ものユーザーに、それぞれに合わせた体験を提供できる。しかも、何百万人も雇わずに。AIがリアルタイムで対応してくれるから、一人ひとり違うジャーニーが実現できるわけ。
- 創造的なレバレッジが効く:人間の作業時間や人数に縛られなくなる。限界を決めるのは、人間の想像力とプロンプトのスキルだけ。ボトルネックが「実行」から「指示」に変わる。
これって、単なる自動化(Automation)じゃなくて、増幅(Amplification)なんだよ。人間の能力を何倍、何十倍にもしてくれる感じ。
AI時代に生まれる新しい会社のカタチ
じゃあ、具体的にどんなビジネスが生まれてるの?って話だよね。今、まったく新しいタイプの会社がどんどん出てきてて、個人的に面白いなと思ってるものをいくつか紹介したい。
このテーブルにまとめてみたけど、見てるだけでワクワクしない?✨
| 新しい会社のタイプ | 何をする人たち?(ざっくり言うと) | 一番大事なスキルって何? | たとえばどんなサービス? |
|---|---|---|---|
| プロンプト主導エージェンシー | クライアントの代わりに、AIに「いい感じのやつ作って!」って指示する専門家集団。クリエイターを雇うんじゃなくて、AIを操る。 | もう、これは「問いかける力」だよね。AIにどういう質問をすれば、最高のアウトプットが出るか知ってること。あとセンス。 | 架空だけど「月額5万円でロゴもコピーもSNS投稿もAIで作り放題!」みたいなやつ。 |
| AIインフラ・プラットフォーム | AIを使う側じゃなくて、みんながAIを使いやすくするための土台を作る会社。AWSの生成AI版みたいな感じ。 | 特定のドメインに特化したモデルをどう作るか、とか。技術力がいるけど、ハマればデカい。 | 特定の業界(医療とか金融とか)に特化したAIモデルのファインチューニング・サービスとか。 |
| AI駆動の学習エコシステム | 生徒の行動データをもとに、リアルタイムでカリキュラムとかクイズをAIが作ってくれる教育サービス。プロダクトが生きてる感じ。 | 教育学とデータサイエンスの融合。どういうフィードバックが人の学習を一番促進するのかを設計する力。 | 苦手な分野をAIが自動で特定して、そこを克服するためのオリジナル問題集を毎日作ってくれるアプリとか。 |
| マイクロプロダクト・スタジオ | 個人や超少人数で、AIを使い倒してニッチな製品(電子書籍、テンプレート、アプリとか)を量産するスタイル。会社っていうよりシステム。 | アイデアを素早く形にする実行力と、何が「売れる」かを見抜く嗅覚。あと、AIを使いこなすためのワークフロー構築能力。 | 特定の趣味(盆栽とか)に特化した情報サイトをAIで記事生成して、関連するデジタル商品を売るとか。 |
じゃあ、これから起業する人はどうすればいいの?
もし君がこれから何かを始めようと思ってるなら、この変化はめちゃくちゃ大きな意味を持つ。
まず、大きなチームはいらない。大事なのはシステム、ワークフロー、そしてちゃんと機能するAIモデル。レバレッジは人数じゃなくて、仕組みから生まれる。
あと、技術的にゴリゴリの専門家である必要もない。むしろ大事なのは、何をしたいかを明確に、正確に、そして感情的に豊かにAIに伝えられること。スキルは「実行」から「指示」へ。プロンプトエンジニアリングってやつだね。
それから、スケール(規模)を追いかける必要もない。追いかけるべきはレバレッジ。AIは最小の入力から最大の出力を生み出してくれる。ゲームのルールは「拡大」から「効率」に変わったんだ。
そして何より、待つ必要がない。今すぐ作って、テストして、リリースできる。ツールは揃ってるし、市場も耳を傾けてる。唯一の限界は、君の頭の中がクリアかどうかだけ。
正直、ここ数十年で一番、創業者にとってフレンドリーな時代だと思うよ。
もちろん、リスクとか厳しい現実もある
…と、ここまで良いことばっかり言ってきたけど、もちろん夢物語じゃない。現実的な課題もたくさんある。
AIの「ハルシネーション(幻覚)」は、平気で事実を捏造したり、プロンプトを誤解したり、偏ったアウトプットを出してきたりする。だから、ただ機能を作るだけじゃなくて、暴走しないためのガードレール(安全策)をちゃんと作らないと大事故になる。😅
あと、データプライバシーも超重要。機密情報を含む入力でモデルを学習させたりしたら、もう大変。コンプライアンスはオプションじゃなくて、ビジネスの存続に関わる問題。
それに、プロンプトエンジニアリングって、まだアート(職人技)の領域なんだよね。下手なプロンプトは下手な結果しか生まない。このスキルギャップは現実としてあって、学習曲線も結構急。会社として「プロンプト・リテラシー」に投資しないと、たぶん乗り遅れる。
あ、ちなみに、この「ガードレール」の話、日本だと特に重要だと思う。アメリカのスタートアップ界隈だと「どんどん試して、壊して、進め!」って感じだけど、日本だと、ほら、経済産業省が出してるAIのガイドラインとか見てもわかる通り、「信頼性」とか「ちゃんと説明できること」がすごく重視される。だから、中途半端なAIサービスを出しちゃうと、すぐ信用なくす。この辺の感覚の違いは大きいよね。
で、一番難しいのが「差別化」。みんなが同じツールを使えるようになった時、何で差がつくのか?
それはもう、ブランドとか、センス、そしてビジョン。堀(参入障壁)は技術じゃなくて、思想になるんだ。
逆説:AIが進化するほど、「人間」が重要になる
ここが面白いパラドックスなんだけど、AIが強力になればなるほど、人間の役割がもっと重要になるんだ。
だって、AIは「生成」はできるけど、「選択」はできない。
「生産」はできるけど、「思いやり」はない。
「シミュレーション」はできるけど、「感じる」ことはできない。
だから、創業者とか、クリエイター、戦略家の役割は、なくなるどころか、もっともっと重要になる。
AI「で」作るんじゃなくて、AI「を通して」、AI「を中心に」、そしてAI「の先へ」と作っていく。そのためには、センス、ビジョン、共感、そして判断力が必要不可欠。結局、最後は「人」なんだよね。
【まとめ】AIはもう道具じゃない。ビジネスモデルそのものだ。
もう一度言うけど、僕らは既存のワークフローにAIを追加してるんじゃない。AIを中心にワークフローを再構築してるんだ。
創造性を高めるためにAIを使ってるんじゃない。創造性が何を意味するのかを再定義するために使ってる。
だから、もし君がこれから何かを始めようとしてるなら、自分にこう問いかけてみてほしい。
「もしAIがアシスタントじゃなくて、アーキテクト(設計者)だったら、このビジネスはどうなるだろう?」って。
未来は、機械の「隣で」働く人じゃなくて、機械「と共に」作る人のものだからね。
…なんてことを最近ずっと考えてるんだけど、どう思う?もし今、AIで何か一つだけビジネスを作れるとしたら、どんなものを作ってみたい?よかったらコメントで教えて! 🙌
